専任媒介契約のメリットは、

１．積極的に販売活動をしてもらえる
２．自己発見取引が可能
３．窓口が１つになるので不動産会社とのやりとりが楽になる
４．不動産会社のサービスを受けられる場合がある

以上のような点が挙げられます。


１．積極的に販売活動をしてもらえる
専任媒介契約は１社としか契約が出来ない為、依頼をうけた不動産会社は、買主を見つけることが出来れば確実に依頼主から仲介手数料を受け取る事が出来ます。
その為に、広告費等の経費をかける等積極的に販売活動を行ってくれる為、結果的に早く買主が見つかりやすくなります。

２．自己発見取引が可能
一般媒介契約と同様に自己発見取引が専任媒介契約でも認められています。
依頼者自身で親戚や知人等の買主を見つけることが出来れば、専任媒介契約を結んでいる不動産会社に仲介手数料を支払う必要はありません。
しかし、契約書類等の作成等も自分で行う必要がある為、書類作成等の諸手続きのみを依頼するといった形であれば、仲介手数料より減額した金額で不動産業者にやってもらえる可能性があります。

３．窓口が１つになるので不動産会社とのやりとりが楽になる
依頼者によっては１番のメリットにもなるのが、先述したように専任媒介契約では１社のみとの契約となる為、契約後はその１社とのみやりとりするだけとなり、不動産売却に関する窓口を１つにする事が出来ます。また、専任媒介契約では不動産会社から依頼者へ２週間に１度以上の活動報告義務があるので定期的に販売状況を確認する事が出来ます。

４．不動産会社のサービスを受けられる場合がある
媒介契約を締結すると不動産会社によっては、ハウスクリーニングや買取保証等の独自のサービスを受けられる事があります。
媒介契約の契約形態のよって受けられるサービスの種類が違う場合等もありますが、不動産会社が確実に報酬を受け取ることが出来る、専任媒介契約や専属専任媒介契約ならサービスを受けられる可能性は高いでしょう。

専任媒介契約のデメリットは、

１．売却がうまくいくかは依頼した不動産会社の担当者次第
２．媒介契約の切り替えがすぐに出来ない
３．囲い込みをされる可能性がある
４．近隣や知人にに売却している事がわかってしまう

以上のような点が挙げられます。

１．売却がうまくいくかは依頼した不動産会社の担当者次第
専任媒介契約は１社としか契約出来ない為、積極的に販売活動を行ってくれる半面、その契約した不動産会社の力量や担当者のスキル次第で大きく売却活動に影響があります。
担当者が有能でない場合や、担当者が頼りなく信頼関係が築けない等の場合は非常にデメリットにもなります。

２．媒介契約の切り替えがすぐに出来ない
専任媒介契約は契約期間が３ヶ月までとなっておりますが、どの不動産会社も基本的には３か月間の契約期間で契約します。
１度専任媒介契約を締結すると３か月間は他の不動産会社に変更は基本的には出来なくなります。
解約は出来ない事はないのですが、依頼者の都合で解約する場合は不動産会社によっては、それまでの広告費や経費等を請求される場合がありますので注意が必要です。

３．囲い込みをされる可能性がある
囲い込みとは、媒介を依頼した不動産業者が自社で買主を見つけて、売主・買主双方から仲介手数料を得るために、他の不動産業者に対してまだ売却出来ていないいないにも関わらず、「もう売れました」や「商談中」等と伝えて他の業者に買主を見つけさせない違法行為の事を指します。
囲い込みをされると、売却まで時間がかかってしまったり、他社からの購入希望者がいるのに契約出来ないといった事になります。

４．近隣や知人にに売却している事がわかってしまう
専任媒介契約には、媒介契約締結後７営業日以内にレインズへの登録義務があります。
レインズへ登録されることにより、他の不動産会社等も情報が閲覧できるようになります。売却情報が広まっていく事により、ポータルサイトに掲載されたりと近隣や知人に売却を知られる可能性が高くなります。
情報が広まる事により早く売却出来る可能性があがるメリットでもあり、知人等に売却している事を知られてしまう可能性があるデメリットでもあります。
また、囲い込みを防止する意味でもレインズへ登録やポータルサイト等に物件情報が掲載されているか等を確認するといいでしょう。